蒼井優より好きな蒼い友人(YOU JEAN)
最近きれいに色落ちしたジーンズを召した中高年(65歳位)をカインドホームで見かけました。
思わず『ほお、、、やるな』と剣豪よろしく全体をチェックすると、サンダル履きでワイシャツインでオシャレとはほど遠いんです。無論自分以外誰も注目していない。
これは、、つまり縦落ちデニム地が庶民レベルというか無関心層まで浸透した証しなんでしょうか。でも全く嬉しくないです、、、もの悲しい。
大事なのは美意識なのです。それも特権的な、、、、、。
栄枯盛衰というのか時代はレプリカジーンズではなく綺麗めスリムみたいですね。いや、それもいいんですが、、持ってますしね。
今、縦落ちデニムの素晴らしさを人に伝えるのはJAZZの巨人マイルスデイビスの良さを平成人に伝えるのに等しい難しさですね。
両者に共通するのは、、ハマると抜け出せない泥沼感もさることながら、、、、
ツラい
代替えのきかなさにあると思います、、、代わりになるものがどこにも無い。
自分にとっては食品嗜好品界におけるコーヒーとタバコ(止めたが)とビール(発泡酒にしたが)がそうです。つまりジーンズはすでに洋服の中の1ジャンルではなく確立された[心の隙間を埋める何か]なんですよ。
だからジージャンの膨大な所有数をもってオシャレだねなんてと言われると
『オシャレする時ゃGパン着ねーし』と声高に(心の中で)反論しますね。
Gジャン20着、ジーンズ30本(内ヴィンテージ率5割)ですか
最近レプリカジーンズやヴィンテージジーンズ安いですねー。
老害なんでしょうか、58歳にもなって高価なヴィンテージならまだしも、金欠時でも2千円以下の古着レプリカジーンズを探してドンドンダウンをうろつくのはどうなんでしょう。そこに大義はあるんでしょうか?わかりません。
病膏肓(やまいこうこう)とでも申しますか、、還暦には旧織り機で織ったデニム地の赤耳ちゃんちゃんこがいいですね。
まじか
ジーンズを履かずに飾るのはおかしい、とかヴィンテージだって汚れたら洗う、とかいわゆる男前な正論は自分は言わないです。
見るからに凄いオーラの507XX(38インチ)ですが復刻です。評判悪いL社復刻なのになぜか最高の色落ちです。自分の持ってる本物たちに負けてません!なんと2ndブームで2300円でした(悲)ヴィンテージでないのに皮肉にもこれだけは周囲に褒められます。要らないジーパンのベルトまわりの生地を継ぎ足して、4センチ伸ばしました。着ると一番いい着丈です、L社さん。
飾って眺めるのを馬鹿にする方にこう言ってやりたいですね。
「オメーらこそキスもできないAKBのポスター貼ってるじゃねーか。コッチはなあ、フフフ、、何となりゃ履く事もできるんだぜぇ」
ホントに還暦を目前にした壮年の言動なんでしょうか(虐)
ふぉろーできない
そもそもヴィンテージにはインディゴが濃いほど重宝される、という清潔感に反比例する宿命的事実があるわけで、そういう履く派の男前たちにはネバダジーンズと呼ばれるリーバイスの初期1890年頃の歴史的遺産(600万円以上か)をプレゼントしたいですよ。「さあ洗ってみぃや、履いてみ!」という意地悪な心境です。
自分はヴィンテージ物を洗いたくないあまりに『そうだ、数とローテで乗り切ろう』と思いたち、結果Gジャン20着も持ってます。まあ臭くなったら洗いますケドね。
どうやら生涯をかけての趣味となると、自分には水泳と読書とバイクとGパンだけが残りそうです。格闘技(見るだけ)スキー、スノボ、音楽(聴くだけ)映画(観るだけ)は打つ鞭を手加減するほどの老骨ぶりです。
自分はこの生涯の蒼い友人(YOU JEAN)の魅力をとくと語ってみたいんです。
調べたらドゥニーム代表レプリカジーンズの始祖、林氏と同い年です。エビスの山根氏はなんと年下です。FREE&EAZYの小野里氏は1歳上ですか。
でも皆さんリッチそうです。
みじめなので最初は歳を伏せて書こうとしましたが、無様でも誤魔化さない方がユニークなのだと思い直しました。
自分がもし死んだ時、こんな事にうつつを抜かしていたんだとバレるのが嫌だったんですが、それもアリかな、と思い直しました。
ナシ!
[自分の宝は人のゴミ]と言いますが、それを見せてくれた相手の顔を見るとイラつくかほっこりします。自分はほっこりさせられる気がしたんですね。