最後のJEAN類

 なんと江戸時代末のリーバイス社と幕府の交わした証文によるとレビ・ストロース会社と訳していました。これはソレをアレンジしたTシャツ。袖と首周り切っちゃいました。

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一瞬の夏by沢木耕太郎という本がありました。

 

古着屋で一目惚れする事があります。

はてさて、この宝は*1に凄いのか*2の輝きなのか、、、、

 

ブーム渦中のコレクターにはなかなか判別できないモノだと思います。

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後輩が話してくれました。彼が小学生だった時、ブームの末期にビックリマンシールが面白いように集まったらしいんです。

ずーっと欲しいのを我慢していた彼は狂喜して友人たちから安く譲って貰った、と。

 

しかしおおむね揃ったそれらのカードをしばらく悦に入って眺め、、、、、、、『これは何だ?ゴミか』と、馬鹿らしくなり、その場で全部捨てたそうです。

エアマックス95ブームもそうでした。ただの運動靴にたしか15万円以上のプレミアがついたと記憶しています。

 

当時別の後輩は、「もし末期ガンと宣告されたらエアマックス95を買ってガンガン履きますね]と言いました。

愚かにして非常によくわかる心理です。

f:id:sizumeya:20141127125747p:plainさっぱり、、、、、

 

勿論ジーンズでもリーバイス507が20万円という高値がつきました。エアマックスと同時期ですね。

振り返ると1995、6、7年は奇妙な時代でした。

ロンバケの時代です。自分は今でも見返す位好きです。

キムタクは気の弱い役が一番かも、です。

 

 

こいつは2万3千円でしたがf:id:sizumeya:20141127134133j:plain

戦略的に売り手が特定商品を極めて差別化する事により、選ばれたモノが俄然ダイヤの輝きを放つ事が多々あります。雑誌や仲間のもたらす情報でブームが加速して、、、、、そしてソレは品薄になり枯渇すると脅すんです。

 

ダウンジャケットが出始めた1977年頃、2~3万円しましたが、ファッション雑誌は必ずこう書きました。

[水鳥の羽毛は水鳥の近年の減少で、近い将来枯渇するから高騰必至]

40年後、自分は古着屋で2、3年落ちの上等なダウンジャケットを750円で買うわけです。ユニクロでも新品6、7千円位です。

これは去年1500円で購入後改造f:id:sizumeya:20141130100810j:plain

世界中の水鳥は生きたまま羽むしられたか

大量発生して湖面を白くしたか、どっちかでしょうよ。誰もそういう発言のケツは拭かないんです。

人間が枯渇に弱い事はオイルショックの時のトイレットペーパー買い占めでわかりました。リアルにケツが拭けなくなるとは

f:id:sizumeya:20141127134336p:plainいぶ・みたい、、、、たけだくみこは、かい

XXみたくブームの王が決まると、どんどん飛車角、桂馬、香車とか出てきて、コレクトの目も肥えていき、仲間に差をつけようと躍起になります。楽しい旬という季節。

そして強者どもの夢のあと、、、、ソレは輝いているかどうか。

 て。

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ドゥニーム紙パッチ66モデルなのに最高す

 

ジーンズはいわずもがな、、自分はアメカジだけでなく、ヴィヴィアンウエストウッドとかディーゼルも好きなブランドです。

 

いいのを見るとつい欲しくなっちゃいます。還暦近いのになあ。

f:id:sizumeya:20141127130145p:plainあかいちゃんちゃんこ!

 

迷った時にはもし女性がこの世に一人もいなくなっても要るのか?いや女どころか、地球最後の人類(JEAN類)になってもソレが要るのか?

 

そう自答して諦めたりします。そこらの葛藤はまた、、、、

*1:普遍的

*2:一過性

LEE~と郷ひろみはウタいあげた。

リーはもろに阪神みたいな存在ですか。

大阪といってもいいでしょう。ライバルというよりは、、、うーん。

要はまあ、東京(リーバイス)が巨大すぎるだけです。

 

自分の顔も巨大です。50歳になって悩まなくなりました。

嘘です。なるべくちいさく見える写真を選んでます。

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知らぬ間にエドウィンに吸収されてんじゃネーヨ、です。

雑誌にもリー単体で露出するよりはリーバイスの対抗馬で載る事が多いですね。

ただ往年のJ・ディーンやS・マックィーンが愛用していました。

 

ラングラーGはかのジョンレノンがかろうじて着用!でプライドを保ってますね。

カウボーイは未だにラングラーだそうです。

自分にとってはちょっと中井貴一みたいな印象がありますね、ブランドとして。ただ最近一着欲しいです。

色落ちが少し残念です。いわゆるビッグEに似た群青色ですね。

 

意外に銀幕ではリーバイスG ジャンは少ないかも、です。多いんでしょうが、あくまで勝手な印象で、、、、

自分の好きな映画ラストショーやアウトサイダーでも劇中で目に留まったのはリー101Jという気がします。検証してないけど。

ブロークバックマウンテンでもリーウエスターナーでした。ロバートレッドフォードもそうですね。モンタナの風に吹かれて、かな。

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あれぼど氾濫してるリーバイス557でもデニスホッパーのアメリカの友人とジョニデのブロウ位しか自分の記憶に残ってないですね。

しかしマットディロンはどっちだったんでしょう。557かな?調べてから書いてるんでなくホントに印象です。

 

日本では557は渡部篤郎がドラマで着用してました。

あとは、、、アレレ多すぎて逆に憶えていません。自分が557を着るとまったく話題の的にならないのは似たような現象でしょうね。

 

とりたてて目立つほどの格好ではない。犯罪者の必須アイテムかも、です。

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萩原聖人が映画・7月7日晴れで着用してるみたいで、このパンフを見てわざわざ検証しました。が、たしか映画の中ではさして活躍しなかった記憶が、、、というかこのパンフの557が良すぎました。劇中とは違うみたいです。おそらく宣伝ポスター用にスタイリストが借りたんでしょう。

 

自分が萩原聖人なら買い取るレベルです。

 

リーは101Jのほぼ最終系(1967~1970年頃)を2着と、101Jにブランケットのついたリーウエスターナー(1960年頃)を1着持っています。

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101Jは濃いのしか買いません。2枚とも最終モデル落札7千円位でした。

 

25歳から35歳くらいまでの10年間は101J1着しか持っていなかった気がします。正確には後継モデル220ですか。

 

とてもいいんですが色問題がリーにもありますね

私的に、、、、


どうしてもリーの大半の古着デニム地の色落ちがリーバイスに負けるのは否めません。

だからりーを買う場合はとにかく濃い色を選んでます。

 

リーなのに濃い!それは漫画家なのに美人、みたいな3割増し感があります。

サイズはリーバイスよりも大きくて、リーバイスの42(L相当)がリーの40位ですか。

あと、リーバイスGより表面から見える時代による変化がわかりにくいから

収集する楽しみが3割減なんです。背中の商品タグで判別します。

 

古くても、脱がないと自慢できないという。

あと、古いのは前ポッケのLeeのタグの黒地の中にマルRの字が無かったりしますが、やる気になれば黒マジックで簡単に消せちゃいます。

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やった事ないですがね。

犯罪心を誘発するヴィンテージって、、、、

いや、好きですがね。俳優なら役所広司みたいな良さです。

映画カミカゼタクシーを観てぶっとびました。

誤解を恐れつつ言えば役所広司松田優作を超えた作品です。

いってもーたで、、こいつf:id:sizumeya:20141126150930p:plain

 

20年経ちますが、カミカゼタクシーは今もって七人の侍と並ぶマイ邦画ナンバーワンなんですよ。

 

 

やはりリーも丈はロングモデル以外は短尺です。前にWで折り返してある最下部を開いて、長くして着ているデザイナーの方を雑誌で見ました。やってみたいんですが踏み切れませんね。

で、ウエスターナー です。ラルフローレン本人も大好きだそうです。   

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  5年前ヤフオクで1万円でした。初期型みたいですが濃いです。      

    

賛否あるでしょうが、ウエスターナーコーデュロイ襟が妙にイモっぽいんですね。

垢抜けない。

 

やはり役所さんか?(失礼)

 

デニム襟でいいやん!

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普通の101J襟にチェンジしたいなあ、とか思うんですが、手縫いでは交換は無理ですかね、多分。

 

自分は業者には出さないんです。

 

一度だけ18年前にリーバイスサード70505の襟ほつれを原宿の古着屋で3千円で修理に出したんですが、がっかりしましたね。

たしかに襟は何色かのミシン縫いで、縫い後も目立たずしっかりはしたんですが、生地が当たる首元が硬くて不快でした。

なんか苦労もないから愛着も湧かず手放したものです。こういう違和感が、のちのなんでもリペアしちゃう精神に繋がったのかと思います。


きっとウエスターナーにはコーデュロイの襟になんか薄いインディゴデニム地を被せるインプラントにしちゃうと思いますね(最悪元に戻せますし)。

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こんなカンジです。これは普通のステューシーネルシャツの襟になんとジーパンの裾インプラントしちゃいました。意味は無いですが。

 

昔から家の人には「てっきり仕事してると思ったら、、、針仕事してる」と言われました。 

とーさんがよなべして、、、、f:id:sizumeya:20141126133844p:plain

倫宮をたずねよ〔いちの利休〕

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ジーン二ストは闘牛ですが

ジーンズは陶芸に似ています。

 

磁味、歪み、渋み,かけはぎ、名品、匠、そもそも日用品出身、そして凄い価格設定

あめや長次郎の器は1億するそうです。

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リーバイスネバダモデルは一千万円ですか、、、、負けているけど、

もしジェームスディーンの履いていたリーのジーンズ現物なら三千万円くらいしてもおかしくないですよ。

 

陶器の値打ちをグンと押し上げたのは千利休でしょうね。

 

自分の友人・山本兼一君の代表作が利休にたずねよです。

 

利休は『美とは私が決めること、私が選ぶことです。私が選んだ品に伝説が生まれます』と小説内で言い放ちました。

 

ユナイテッドアローズとかセレクトショップの代表が座右の銘にしそうな発言です。

 

目利きという言葉があるんですが、そういう人にかかると、器の歪みが味か素人芸か失敗かは一目瞭然だそうで、、、、

 

自分はせいぜいヤフオクの小さな写真から復刻版か本物ヴィテージかを見抜く程度ですがね。

家ではジャージやf:id:sizumeya:20141125111229j:plain

 

 

利休はなんと、わざと陶器の端を欠いたり、割ったりもするそうです。

ダメージ加工モデルの発想です。元祖か。

 

でも利休が手を加えると何故かぐんと価値が上がるそうです。

なんでもない籠や桶や節のある竹を芸術品に変えます。安い道具から芸術品へ

錬金術といえるでしょう。

なんでもないないようなことが、、f:id:sizumeya:20141123201758p:plainしあわせ

 

 

 基本ワッペンを貼るだけでぐっと服の表情が変わります。もう服を買う特に改造後のイメージはだいたいできてます。が、思わぬ好位置が偶然みつかったり、、、ワッペンは昔横田基地ルート16沿いの古着屋で払い下げ品をよく買いました。

元値は上から買値は380円、380円、1500円です。自分は安くても、ブランドや品質は上級品を選びます。

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 おととい買ったばかりのセーター。親に海軍司令官か、と言われました。f:id:sizumeya:20141125103555j:plain

 

自分もかつて試みに古着屋で商品を置いて貰い、売れたら3割店に払う、というシステムを使った事があります。期限は2週間、値段設定は自分でします。

 

これにより、4千円で買ったジーンズを改良して、、、、6千円で売りました。

ショバ代を払うと200円の儲けでした。

 

そう、、、馬鹿です。

そうだよばかだよ~f:id:sizumeya:20141125111809p:plain

 

しかし買い値と売り値は違うんです。

 

たぶん相場で4倍以上は違います。

 

10万円で買った物をいざ店で売る時は2万5千円がいいところでしょう。

だから普通に買い取りをお願いしたら4千円のは千円以下ですね。

いや、つぎはぎとかダメージ扱いで、0円の可能性大です。

ざっつおーる!f:id:sizumeya:20141125114359p:plain

 

 

自分の中では大満足でした。もっと高く設定するのはうしろめたかったです。

いいと思って買ってくれた人に200円あげたい程ですよ。

この千利休との絶望的スケールの差はどうでしょうか、、、いちの利休ほどです。

 

 

でも自分だってこういう見向きもされないダイヤ原石に本来の輝きを与える(思い込み)のが超楽しいので日夜安物買いにいそしんでるのに貧乏性といわれます。

 

しかし決して月末納期限の税金も払えないで困ってるからだけではないんです。

 

 

下はなかなかの自信作、ダウンジャケットは米製年代物。袖もそんなに太くない。

ヤフオクで4千円でしたが、肩あては本皮!パッチのほかに適当な革でボタンフラップを作りました。ワイルドだろ~、な出来映えです。

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サイドシームレッドライン号・通称赤ミミ線から脱線が続きました。

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地下世界のダンディ・・・・ 亀田ばりにYシャーッと雄叫ぶ

ダンディズムとはどういったモノなのでしょう。

 

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あとで述べますが自分の魂のYシャツ です。

 

VANの創始者石津謙介氏は「敵が十万いても我往かん、と立ち向かうのがダンディズムだ」と仰られていたと記憶してます。

 

ファッションにおいて、その状況はたしかに勇姿です。

が、彼の提唱したIVYスタイルは皮肉にも爆発的に流行り巷を席巻しました。

 

味方が敵と同数以上になってしまった、、、、、、、、、、、、なのにVANを着るのはもはやダンディではないですよね石津先生。

 

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ファッション雑誌も半世紀近く観てると、罠というのか、、、、トリックだかギミックだかロジックだが知りませんが、やたらダンディズムをそそるんです。

 

 

創業以来不変だとか、頑固にこだわり続けるだとか、周囲に流されないスタイルを礼讃する一方でコレはトレンド的に古いからもう着れないと、こき下ろす。

 

すると老舗サヴィルロウ(とは何なんでしょうか?)ですら、今季は定番スーツの着丈を短くして袖をぐんと絞りました、ですよ!ざけんな、です。

 

同雑誌で言うな、と。

あ~f:id:sizumeya:20141124223008p:plain

 

街角スナップでも一億総トムブラウンという程パンツ丈の短い人ばかり載せてますが、街に出て見るとそうでもなかったりします。

 

 

煽情的に、、、ねばならない、という提案をして、『今のなりはみっともなくて着替えたい』と読者に思わるのはやむないですが。

まーf:id:sizumeya:20141123185233j:plain

普通そういう雑誌を読むのはせいぜい10年間だから戦略に気がつきませんが、こいつときたら、、、、、

 

 

自分はスーツも好きなんですが、ゴージラインの上下についていけません。なぜなら年に3回くらいしか着ないからです。

だから自分の買うスーツは古着屋で2千円位です。同額でクリーニングに出すか、捨てるか迷うレベルです。

 

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焦げちゃが渋いヒルトンタイムです。最近1600円で購入。ゴージラインも高く、新品みたいです。襟裏が鮮やかなオレンジで、家でもう狂喜しました。5万以上したでしょうね。機会はないけど着たいです。

 

自分は最近の革ジャンを着てるうちにどうにも気分がすぐれなくなった事があります。体中がダルいんです。脱いだら治りました。どうやら細袖に腕が締め付けられて血行障害になったようです。

 

高原選手の気持ちがわかりました。

 

革ジャンでエコノミークラス症候群なったんですよぉ。

 

自分がジーンズを好きなのは流行で変動さにくいから、もデカいですね。

他の服で10年以上着られたのは希少です(タンスの肥やしは別として)

 

手放せない4点をアップします。

 

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左上  ヴェイクドジェネレーションという外国ブランドのコート。スノボでも問題ない。デュポン社の高級耐熱素材でデザインも抜群です。

右上 唯一のユニクロ・フリース出始めで買ってすぐ改造。ほつれなど皆無です。

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左下 レプリカジーンズのジョンブル社の革パン。ひざに継ぎ目がなく一枚皮です。冷え症にも最適!

右下 ベージュのオールドライダウエスタンライダース。ヤレてますが、なんとも好きです。

 

今はジーンズブームの旬をとうに過ぎたので安心ですが、

再びヴィンテージジーンズブームが来たらどうしましょう。

 

敵が三万味方が七万でも我往くの、、、か

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いや~引き返すな、きっと。

フアッションで多数派は嫌かも。

今回はジーンズから離れました。が、、、、

ここからが本番です。

冒頭のこのyシャツです。f:id:sizumeya:20141124205738j:plain

 

襟の形が、、、最高ではないでしょうか?これは10年前、自分が沖縄に取材で行った時に購入した物ですがいわく有りというか不思議な出会いでした。

 

劇的な事件は起こりません。

 

同行者に無理言って、半日自由行動にして貰い、レンタカーで沖縄をドライブしました。途中の古着屋でドライボーンズのジーンズを買って、幸先良しと喜んでると、なんと米軍基地でフリマを開催してたんです。

 

本土みたいに大規模なフェスでなく地元民との月いち交流会みたいなノリです。雑貨とか、アーミーグッズとか、たいした物は売っていません。

でも自分には予感がありました。『オレは此処に呼ばれたな』的な、、、、、

古着屋でも本当によくある経験です。

まじっすか、、、、、、、、、、、、、、、、f:id:sizumeya:20141125035023p:plain

予感を伴って入店しブツに出会った時に合点します。

 

その日も強い磁力で自分は引かれていました。

 

大きなダンボール箱に兵士や家族の服が詰め込まれていまして、たぶんほぼ800円みたいな、、、、奥からこのシャツを引っ張り出したんです。

 

 心の中で『Yシャーッ!』と叫びました。

 

『ああ、君か、呼んだのは』と思いました。

このシャツに関しては基地勤務メタボアメリカ兵は1500円要求しましたが、無論素直に買いました。

 

そして、あとはたいして見ずに帰りました。使命は果たしたのです

 

帰国してDomanteというブランドをネットで調べたけど英語なんで良くわかりませんでした。

こんな理想のシャツの襟は何枚も欲しい。いや、日本になんとか広めねば、、、

そんな責務すら芽生えて、、、、、、f:id:sizumeya:20141125034534p:plain

 

自分が今回ブログをはじめたのは実はこれも大きな動機のひとつなんですね。

不特定で、できれば多くの人に見て欲しい、と。

 

着ててもあまり褒められたりはしません。

 

基本ただの白シャツですし、、、、、、

 

でも今度隣りの家で火事があったら必ず持って逃げようと思います。

前回は失念して置き去りでしたので。

腹がなーf:id:sizumeya:20141125034722j:plain

 

 

やー6年前も取りに帰るべきでした。

たとえ火宅だろうと我往かん。

自分のダンディズムはこういう事でしょうか。

 

 

 

青い布に発情する闘牛~あるいは浅野忠信XX説

 

 

 

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プロフィールでは興奮と書きましたが、もう発情に近いですね。

 

ダレノガレ、いやワレナガラ(苦)

いい言葉を思いついたモンです。

 

いいジーンズをショップで見つけると見境が無くなります。

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蒼井優に発情するのと似ています。

彼女は年上好きだという情報もあり、ジジイには希望の星です。

リリイシュシュのすべて良かったですね。

 

ロリコンではないんですが。

じーーーーーーーーーっf:id:sizumeya:20141124065516p:plain

脱線ついでに8年位前のドコモのCMで浅野忠信と公園で会話したバージョンは最高でした。

蒼井さんは彼を全く見ないで「え、浅野さん転がるんですか?」浅野「転がる転がる、どこでも転がっちゃう。いや、此処じゃ転がらないよ。ここで転がっちゃっちゃあ、、、ただのアブないおじさんでしょう。あのおじさん大丈夫~?なんてね」記憶だけで書いてるんで細部を間違えてるかも、ですがとゲームに夢中で全く相手にされない(2人の心理が良くわかる)彼のアドリブみたいなセリフ、面白かった。

 

彼の作品は相当見ています。追いかけ度から言うとショーケンに匹敵します。

警備員役のオーデションで、受かろうと自己主張をするのは変だ、と自論を述べていました。

「警備員役は警備員に見えないと駄目でしょう」と。

 

つまり審査員の目に留まっては警備員として失格だと。

 

オーデションに落ちるのすら覚悟のリアル追求です。

 

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自分もよく履いてるジーンズを座ったまま石(尖った石よりすべすべ石の方が実はいいんです)でこすって、落とすんですが、少し考えを改めました。

 

「縦落ちは自然に見えないと駄目でしょう」

最近は加工ジーンズが進化して、自分ですらだまされる事もあります。

しかし浅野忠信レベルにはほど遠いですね。

 

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 こいつはジョーマッコイの大戦モデル。6年前ヤフオクで6千円でした。自然な縦落ちですが、大戦モデルには見えない生地がマッコイの曲者ぶり。独自の生地で点落ちに近いんです。

 

 

浅野さんをヴィンテージジーンズに例えるなら、、、、

 

黄金期と呼ばれる戦後すぐの501XX皮パッチでしょう。

勿論持っていません。

 

デッドストック100万クラスです。

ところで1950年前後のXX生地にはたまにデッド状態で濃い染めが(写真で)見られたりします。自分のジャケット507がそうですね。

 

なんか妙にドス黒いんです。

 

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経年変化で酸化して黒くなったんでしょうか?

裏返すと綿糸の白い部分が部分によってオレンジ色です。

いわゆる生成り地の黄ばみでしょうかね。

 

レプリカ・アースカルチャーの裏地は均一にオレンジ色でした。

 

 実は旧ボブソン社製です。アーキュエットステッチが反対です。

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生成りでなく赤茶なのか染めたのか、そういう綿糸加工と思われます。

最初見た時はガッカリしましたが、、、、、、

それによって表のデニム地がなんともいえないいい濃さになっているのかもしれません。

縦落ちしてない部分ですらソソられます。

 もう新品では買えません。

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こんな青布に日々発情するわけです

 

 

 

 

 

 

 

剛力彩芽さんは大戦モデルか

 


ジーンズマニアの二極化と言いますか、、、

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まずリーバイスやリーのヴィンテージ、それも年代が古いほど(第二次大戦モデルは別各か)ありがたがるタイプ(リジットに近い程貴重にして高価)がいます。


そして良い色落ちとシルエットを持つ理想のデニムを求めるタイプ。

こちらはレプリカに走る傾向があります。


自分は両方つまみ喰いですがね。それなりに目指す地点があるのですが、それはのちほど、、、

 

今回は究極の二択問題です。

 


ここにリーバイス501XX大戦モデルペンキステッチの本物(デッドストックなら推定100万円超)があったとします。色はちょい薄く、ペンキは消えてますが。

 

その横にそっくりの他メーカーのレプリカ(2,3万円)があったとします。こちらは本物と見紛う渋さとペンキうっすらにして縦落ちが出た最高の状態。

 こんなカンジ

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スゴくないすか、コレ?古着屋5千円位のアースカルチャー(ボブソンの高級モデル)です。サイズが34インチで腿が太いんであまり履かないけど、この色落ちは衝撃的です。

 

 

 

本物とレプリ(言い回しがブレードランナー!)両方あなたのモノです。


要は晴れ舞台にどっちを履きたいか、という事ですが、この選択はその場にどんな女性をエスコートしたいか、に似ています。


前者(ヴィンテージ派)はちょいブスだけど芸能人。
後者(レプリカ派)は例えば剛力さんにそっくりな素人です。

f:id:sizumeya:20141123203043p:plainぶす?



自分は断然後者なんですけどね。


芸能人(ヴィンテージ)が圧倒的に抗し難いオーラというか存在感があるのは否めないですが、、、、、

 

でも素人女性(レプリカ)で、剛力さん以上の美人(失礼)で振り返るようなオーラがあったら最高なんだろうなあ、とも思いますね。

 

しかしヴィンテージジーンズって芸能人だったのか、、、ですね。

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 ゴウリキというよりはゴウインでしたか、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リーバイスにおける力道山と馬場と猪木とは

 

みっちゅ、、、、、、f:id:sizumeya:20141123180754p:plain

 

 

リーバイスには大きく分けて3つのGジャンがあります。

3つしかない、ともいえます。

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理解しにくい人は力道山 馬場 猪木しか大物プロレスラーがいない(失礼)というのに似てると思って下さい。

もしくはタモリ、たけし、さんまの後にダウンタウンが出現しなかった状態です。

 

自分はレプリカも含めるとファースト506(1st初期型1920~1940年代まで)が2着、セカンド507(2nd10年間のみ作られた。1952~1961年代まで)が8着、サード557.70505(3,4th1961年~現在まで)を8着を所有しています。

 

18着です。

 

どうしてこんな事になったのか、と驚きます。

ジャケットとしてはGジャンは完璧ではないと思います。

ハンドウォームポケットがない上、ポケットには車のキーと携帯電話ぐらいしか入らないんです。

 

あと襟だけがどんどん傷んでいきます。

 

冷静に考えると、Gジャンの何がいいのか教えて欲しい位です。

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自分は究極の色落ちを追求してる為、ついつい増えていってしまうんですね。さすがに最近は1万円以下でないと買いません。

 

マイコレクション以上の色を有した商品となるともうサードでも2万円以上なので、捜しようもありません。

 

まあこの間5千円台でいい557を買いましたがね。

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こんなのは滅多に出ません。ドンドンタウンにて5700円。

 

レプリカは別です。ふふ、、、

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こいつはドゥニーム506レプリカ、サイズ38で3700円でした(哀)別のGジャンの腰部分を継ぎ足しました、、いい長さです。ため息でるほど色落ちも最高クラス!



しかしいったい歴史的背景なしで、我が愛するGたちの魅力が万人に伝わるものでしょうか?


戦後、アメリカ黄金期に生まれ、わずか10年で去ったセカンド507はヴィンテージブームの時に大人気で、程度の良いモノは20万円超したみたいです。


識者はファーストよりセカンドの方がバランスがいいし着やすくカッコいいと言ってましたが、10年経って自分は着丈はともかく袖の細さやタイト感はファーストの方が良く感じてしまいますね。

 

勿論サイジングにもよるでしょうが。

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このファーストは4年前ヤフオクでたしか6万8千円で落札した、自分が最も清水の舞台から的な心境で入札をした1930年代のシロモノです。バックシンチの形からファーストの中でもまあ初期型とわかります。袖の穴は当て布を当てて、手縫いで直しました。今もってジーンズ散財の最高値です。

 

この値段でファーストのビッグサイズ(40か42いわゆるL相当)で色が濃いのは希少だったし、まだ今より景気も良かったもので。でも、この値じゃあ絶対落札できないと思ってました。

小保方さんじゃないけど「落札かくにん、よかった」という塩梅です。さすがに洗えないからそんなに着てないですね。

 


さてサード557ですが、、、このいわゆるGジャンの代名詞のようなジャッケットの磁力は何なんでしょう。

 

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平凡で氾濫しているシルエットといい、セカンドよりさらに不便なポケットといい(容量が小さい上に縫い目の引っかかりがあり、上手くモノが取り出せない)まるでたいして美人でもないが、離れ難い恋人のような存在というイメージです。

 

 

着て歩いていて褒められた覚えが皆無です。まあいいんですが。

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CGのない1962年に、いかに伸びないデニム地を体のラインに沿わせるかを追求して、立体裁断というのか、凄く複雑に分かれたいくつものパーツから成り立っています。

 

セカンドとの差は一目瞭然です。

 

これを見て大いなる技術革新と当時のアメリカ人は飛びついて、最もポピュラーなGジャンになったのでしょうね。

 

あくまで自分の想像ですが、実はナイスデザインのリー101Jに対しての出遅れ感、後発意識からリーバイスはサードの開発を急いだのでは、と踏んでいます。

 リー101Jです。

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セカンドが10年という短命だったのもそれを裏付けている気が、、、それ位1946年に発表されたリーの101J(なんと現行!)は時代の先取りのような洗練されたシルエットでした。ロングセラーで、リーの顔とも言われています。

 

そして、、、557は101Jに良く似ています。

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なにせセカンド507が1952年初出なんですよ。リー101J初出の6年後って、、、、

 


思うにセカンドは101Jよりダサイ、という悪評が当時多かったのではないでしょうか?

 

その証拠に自分は今でこそグッドルッキンな507XXを着ていた映画スターはエルビスプレスリーしか知らないんです。

彼はデニスホッパーによるととんでもない田舎者だそうで、、、。

 


しかしその当時、リーがリーバイスをデザインで凌駕していたと決め付けるのは早計なんです。

 

2000年頃に出た名著[リーバイスの歴史が変わる]によると、なんとリーバイスで1930年代に出したレディースのライダースジャケットが、リー101Jにとてもよく似ているんです。

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スイマセン。どうしても載せたくてワールドフォトプレス[ ザ.デニム]から撮ってきちゃいました。この本も同じ頃発行です。

 

 

このデザインが101Jの16年前です。

 

どうしてこのイメージで発展しなかったのか不思議です。

 

全部自分の想像ですが、このジャッケットにリーのデザイナーがインスパイアされた可能性もあるかも、、、なんですね。

 

何しろ基本作業着なんで、デザイン性やオリジナリティが重視されていない時代の話です。

 

こういう想像もまたタノシ、、、、、、、です。同志がいなかったんで、これまで論議も皆無でしたがね。

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